ライボルト愛

かなンゴ

22歳児、うんこを漏らす

汚いので苦手な人はブラウザバック推奨

 

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仕事中にうんこを漏らした話

うんこを漏らしたといっても事務所で漏らしたわけではないので直接的に人様に迷惑をかけたわけではない。

朝9時前、現場での仕事中に急に腹が痛くなった。8時に朝礼を終えた時も腹が痛くなってトイレに駆け込んで出すものは出したので、事務所を出た時に多少は腹に違和感があったけど気にしてなかった。しばらく我慢しようと思ったけど、あまりにも痛くなったので先輩に「すいません、トイレ行ってきます。」って言ってトイレに向かうことにした。

腹痛多い人ならわかってくれると思うけど、腹痛には波がある。でも今回の腹痛は楽な波の短さと痛みの伸び率が異常で、なんとなくいつもと違うって察した。

今の現場、あんまり広くないし仮設トイレは1個しかない。が悪かったのは広くない現場の中でも仮設トイレからかなり遠いところで腹痛に襲われたこと。かなり遠いとは言っても普通の時ならちょっと歩いて気づいたら着いとるくらいの感覚の距離。でもこの状況でのそんな距離はあまりにも遠い。痛みの伸び率に対して移動距離が少なすぎる。絶望した。

腹が弱くてこういう機会は少なくないから、漏れそうって思ってもそっからどれくらいまでなら我慢できるかは大体わかる。でも今回はそうじゃない。

歩く振動で発射しそうになるも、気温は0℃前後。寒すぎるし、経験則で判断できない感覚でよくなる見込みも見えないので立ち止まる選択肢なんてない。

ちょっとお尻に良くない感触はあったけどまだ取り返せる。仮設トイレが見えてきた。余裕があれば信号を渡って向かいのアピタまで行くけど今回はそうは言ってられない。一秒でも早くオアシスに辿り着きたい。

最終関門、現場の進入ゲート。どうしてこういう時に限って律義に鍵がかかっているのか。痛みは極限まで伸びている。もう長くないのは自分が一番わかる。ワイヤーロックを外す手とお尻のスピードレース。

なんとか鍵を外し、30メートルほど先にある仮設トイレを目指す。しかしその景色が見えた時にはすでに何かを察し絶望していた。

残り20メートル、腹痛ソムリエの悪い予感は的中した。

 

しかし本当の地獄はここからである。

 

とりあえずズボンとパンツを下ろし、雪の積もった和式便所で用を足した。全てをぶちまけたわけではなく、最後まで可能な限り粘ったが、ズボンの中の状態は言うまでもない。そんなものに目もくれず全てを排出する時間は格別だった。

長い格闘を終え、紙を取ろうとした。しかし、ロールが厚さ1センチほどしかない…。周りを見渡しても予備なんてものはない。が悪すぎる。終わったと思った。目先の利益に囚われてアピタまで行かなかった自分を恨んだ。おまけにここは仮設トイレ。長靴、防寒ズボン、ズボン、タイツ、パンツの重装備を外すにはあまりにも狭い。

さらに、管が凍っていて物が全く流れない。が悪すぎる。

限られた資源で可能な限り綺麗にし、死に物狂いでタイツとパンツを脱いだ。近い未来をハッピーに終わらせるための方法を考えたが、一向に光は降りてこない。

 

案1:誰にも会わないことを祈って何も穿かずにアピタのトイレまで行く

没理由:公然わいせつで捕まる恐れがある。

 

案2:何事もなかったかのように仕事に戻る

没理由:あだ名がうんこマンになる恐れがある。

 

ない頭を一生懸命使って考えた結果、一回帰ればいいことに気付いた。幸い現場から家までは徒歩5分程度で着く。先輩に電話をかけ、漏らしたことがバレないように「ちょっと汚れちゃったんで一回家に帰って着替えてきていいですか」と聞いたら、快く「いいよ」と言ってもらえた。もう一つの問題の件も、「雪のせいで凍ってて流れないんですけどどうしたらいいですか」って聞いたら、「戻ってきてから水汲んできて流してくれればいいよ」と言ってもらえたので、脱出する準備をすることにした。

こんなことをしているうちにかなりの時間が経っていたので、拭き残しも乾いていた。

ノーパンで作業着と防寒具を穿き、パンツとタイツを、タイツの汚れていない部分でくるんで手で持って、帰路につく準備ができた。

ドアを開けたら、誰かがいた。

 

いや先輩そこにおるんかいwww

 

反射的に手に持った汚物を背後に隠し、後は持ち前のファイトで乗り切った。(特に何も聞かれてないけど)

帰り道ではよく会社の誰ともすれ違わず、すぐに家に帰って風呂場で汚れたものを脱ぎ、軽く流してから洗濯機を回した。俺自身も下半身だけシャワーで洗って、綺麗な作業着に着替え、現場に戻ってトイレを綺麗にした。

 

学業関係を除けば人生で一番のピンチだった。月曜は寝坊、水曜はお漏らし。金曜は何をやらかすのか…